コハリトりみっと
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絵板ログ2005/08月分。by 篁頼征様/篁文箱/on 2005/08/01by 夜野月様/Night of the Livingdead/on 2005/08/03by 夜野月様/Night of the Livingdead/on 2005/08/03by 夜野月様/Night of the Livingdead/on 2005/08/03by 夜野月様/Night of the Livingdead/on 2005/08/05by 夜野月様/Night of the Livingdead/on 2005/08/05by 夜野月様/Night of the Livingdead/on 2005/08/05by 夜野月様/Night of the Livingdead/on 2005/08/28by ...
石を寄越せ、という声が遠くで聞こえる。何度も何度も。 石を寄越せと、どこにあるのだと、どこにやったのだと。 石なら父さんの肚の中に。 いや、違う、今は私が持っている。 石が欲しいんなら、さっさと取っていってくれ、と思う。 もう使い途がない筈だ。 ドランクドラゴンは死んだって聞いている。「……石ってどれよ?」「……………」 呟きに、何かの声が応える。 聞き覚えのない声だ。「……好きなようにしてよ。あんたが...
- 2005-08-30 17:29
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「ええ、この道まっすぐ先ね?大丈夫、ダーいじょうぶだって」 供をすると言ってきかぬカズマを残し、一人馬車から降り立って。周子は洞窟のあるという方向へ足を向ける。「ちょっと一人になりたいって気持ちも、分かるでしょう?」 少し殊勝げに声のトーンを落とすと、たちまちカズマは了解した。 ―――意外と扱いやすい男。 カズマは気遣うように周子に言う。「では、われわれはまずは洞窟の番人の所へ挨拶に行ってきます。洞...
- 2005-08-30 17:25
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静かに睨み合うラインハルトとカズマとを少々持て余し、周子は今度は自分で話を元に戻した。「でさあ?いつの間に、クレリック・リザートは死んだことになっているの?殺しても死なないようなあのおっさん、こないだ会ったときにはすごくぴんぴんしてたのに」 カズマとラインハルトの驚いたような眼差しが突き刺さったが、構わず周子は言葉を続けた。「クレリック・リザート王の伝説というより、あのおっさん、当人を知ってい...
- 2005-08-30 17:20
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饅頭を握りしめ、真っ二つの剣を見たい!と騒ぐ周子に、ラインハルトは快諾して。 そもそも王の命令で周子を連れ戻しに来ていたカズマは、帰りましょう、と根気強く説得を続けていたものの、結局はラインハルトに押し切られ、同行することになり…… 。「真っ二つの剣、かのクレリック・リザート王の残した聖剣についてご存知ないとは、なんとも珍しいお方だな」 ラインハルトの直轄領、カシナルトへ向かう上等な馬車に揺られる...
- 2005-08-30 03:11
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「……しかし、例の洞窟もここ最近は大変な賑わいだとか?」「ほほう、さすがにお耳が早い」 不仲だなんだと言いながらも、その後カズマは素直に茶を勧められ、ラインハルトと話し込んでいる。そのおかげで周子はゆっくりと豪勢な食事をとることが出来たのだが。 フォン・グランツ家とイーズリー卿、両家の仲が悪いとか、過去に遡ってさまざまな諍いがあるだとか、そんなことを二人とも言っていたのだが、実際の経済活動や政治の話...
- 2005-08-28 15:00
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「…………………」 迎えに来た、と口上を述べたカズマは一目周子を見るなり、顔をそむけた。 よーくよく見れば、口の端が微かに歪んでいる。 自分の格好を笑われたことよりも、この冷淡なカズマがウケたらしいことの方が、周子としては面白かった。してやったり、といった気分で。 カズマの冷淡な無表情を崩すのはなかなかの快感だと知った。 やはり内心、笑ったのであろう、それを打ち消すかのように、先ずは一番不機嫌そうな話題...
- 2005-08-26 17:03
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馬車に放り込まれて、またまた連れ去られるようにして王宮を後にして。 再びラインハルトの屋敷に戻ってみると、先ほどの料理がまだ並べられたまま手付かずに残っていて。空腹を感じていた周子はそれを食べたいと申し出たのだが、途端に断られた。「こんな冷めたもの……改めてご用意いたしますから。ぜひとも私の歓待をお受けください」 ラインハルトの恭しい言葉に周子は苦い顔をする。「いや、実はね、別にそんな贅沢好きでは...
- 2005-08-26 17:00
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ギャランがシャツをわしづかみ、上半身裸のままで飛び出して来る。ようやくその姿を見つけて駆け寄ってきた周子をど突くように一度当たって、ギャランは一瞬足を止めた。「ギャラン、あんた一体何やって……」 鋭く青い瞳に射られ、思わず竦んで周子は言葉を飲んだ。 ギャランはキッ、と唇を噛んで身を翻し走り去っていく。 周子はその異様なギャランの様子を見送り呆然と立ち尽くして。 どれほど立ち尽くしていたか知れない...
- 2005-08-20 19:56
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そんなときだった。 ばったん! ドアを蹴り上げて、凄みのある美女が飛び込んできたのは。「王が!」 鋭く一言そう叫んで。 あたりを見回すと、ぎろっと、ラインハルトを睨みつけた。「いないじゃないのよ!」「とうに帰られた」 相変わらず地獄耳でいらっしゃるな、と冷や汗をたらし、ラインハルトが低くうめいた。周子はラインハルトの喉元を締め上げる美女の華やかな勢いを見た。 深くスリットの入った真紅のドレスが、...
- 2005-08-04 01:45
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ギャランは馬車に乗り込むなり一切口をつぐんでしまった。 よほど腹を立てているのか、周子が話し掛けても視線すら返してくれなかった。周子は、ギャランは本当に腹を立てると口すらもきかなくなる、といったカズマの言葉を思い出して苦笑した。 ―――存外狭量な男……まるで子供みたい。 それで仕方なく周子は窓の外を眺めたり、膝の上に載せたハンズと指相撲なぞして馬車での長い時間をつぶした。長い時間……カズマの屋敷から、...
- 2005-08-03 05:10
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「トライフル刑事」〜狂気のロンド ガーナ署トリニティ〜/タトパラ2 第21話:「ハウスキーパー」 何処か遠いところでカズマの言葉を聞いた。「私だって何も好き好んできみなんかと夫婦になるわけではないのだから、ここはひとつ私がひと肌脱いだと言うか、我が身を犠牲に投げ打ったというか、むしろ命拾いしたと感謝して欲しいところだ、が……ね?……おっと、おい?」 なにも泣かなくても、そんなに私が怖いか、まあ確かにこない...
- 2005-08-02 06:17
- カテゴリ : タトパラ2/長編/連載中
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